  
             「ちゃうちゃう!・・その右!・・」と指差し・・・・ 
             「そうそれ!茶色い奴!グレーのパートリッジは持ってんねん!・・その茶色頂戴!」・・・とブラウンパートリッジを購入したつもりで持ち帰り、ソフトハックルに巻いて暫く使用していた。 
             それからもパートリッジ&オレンジはグレーの本家とバリエーションにブラウンの2種類で巻き上げていた。 
             どちらかと言えば、ブラウンがお気に入りでブラウンパートリッジを時々買い足しては、保管容器のタッパーにぶちまけていた。 
             ある時、買い貯めしておいた2袋をタッパーにぶちまけ、空き袋を捨てる時に仰天した。 
             一袋は確かにブラウンパートリッジとある。 
             しかし、もうひと袋はグラウスと書かれてあった。 
             慌てて容器を見るもどれがどれだか分らない。 
             偉そうに「その右!」等と言っておきながら、グラウスとパートリッジの差に気が付いていない愚かな私をきっと店員さんは華を持たして黙っていたに違いない。 
             ・・・と言う訳で、私の意識とは無関係にグラウス・ハックルと言う毛鉤が勝手に出来上がっていた。 
             その後、どうにか区別できる様になり、結局、ブラウン・パートリッジが巻かれることはなくなってグラウス・ハックル一色になってしまった・ 
             この毛鉤が本領を発揮したのは、ハックルを薄目に巻いて使用した時である。 
             ドライフライの直前でUターンする魚が多い日はこの毛鉤を試すチャンスかもしれない。 |