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 <クイルウイング>
リリー・メイ
Lily May
<<  ピーコックの達磨ブルマは『万能』と言う表現が似合う安定毛鉤!?   >>
 ドライでライトケイヒルを巻く為にウッドダックのレモンを購入するが、時としてバードも混じった御得版が売られていることもあり、そちらを購入する事も多かった。このバードダック・・・・先っぽに何とも言えないコントラストの白と黒・・ウェットを始めると当然コイツを使用しない手はない。そこでコイツをウイングに持つフライを巻いては見たが、マラードやティールをウイングに用いた毛鉤と比較すると、結果は遠く及ばなかった。
 そんなある時、パラパラとパターンブックをめくっているとひとつの毛鉤に目が留った。・・・・バードダックをテールに用いている・・しかもボディのみならずハックルまでド派手な真っ黄ぃ黄ぃで、反してウイングは地味な焦げ茶・・・更に、お尻にあるピーコックのボンボリが達磨ブルマを穿いている様で滑稽でならない。
 「名前がこれまたエエやん!リリー・メイやて(笑)」
・・と言いながらバイスを手元に寄せて巻いて見たのが初めてである。あいにくその時はウイングに使用するスペックルド・フェザントを持ち合せなかった為、グラウス・クイルで間に合わせたが、それでも予想に反して結構釣れた。
 「結構行けるやん!この達磨ブルマ!・・気に行った!」・・と、スペックルド・フェザントを購入して正式にライブラリの仲間入りを果たした。
 しかし実際のところ、この達磨ブルマには大した期待をしていなかった。
 やはりデザイン的に形状や色彩が釣り人事情一辺倒に見えて、「釣れない事は無い」程度の毛鉤と考えていた為である。
 ところが使用してみると、カゲロウ・カワゲラ・トビケラのハッチや、それ以前に水生・陸生の差も含めて『マッチ・ザ・ハッチ』を一切意識する必要はなく、非常に安定した毛鉤であることに驚いてしまった。色々と調べると、この釣りの大御所も、この毛鉤を『万能』と言う形容詞を用いて紹介しておられ、これ以上私が色々書いても大した意味も無いと思われる。
 「今日はウェットで釣りたいなぁ~・・」と思った時、渇水気味で心配であれば、また増水で濁りが出ていれば・・この毛鉤で試してみる。
 ダメなら渇水時はドライに切り替え、濁りがあるならニンフにする。
 この判断は概ね正しい方向に進むと考える。
 一言で言えば、コック・ロビンに共通するところの『大きく当たらないが、大きく外さない。』と言うところかもしれない。
 2009年7月現在
巻く時の留意点 ウイングに用いるスペックルド・ファザントのクイルは薄く柔らかく尖がりやすい為に整形が難しく、慣れるまでは若干練習が必要かもしれない。しかし、それなりに値が張るので、慣れるまではグラウス・クイルで代用しても釣果には殆ど影響しないと考える。私の場合、最初は偶々手元にあったグラウス・クイルで巻いてみたが、その後スペックルド・ファザントのクイルを購入して見ると、薄く柔らかく尖がりやすいところが酷似しており助かったと思っている。
使う時の留意点 『ハッチ』や『シーズン』を意識しない方が良い・・と思う。
カゲロウのシーズンでも釣れるし、テレストリアルの渓でも釣れる。
使用フック(サイズ) #8・#6・#10 TMC3769/MARUTO w57SH
使用マテリアル ①スレッド=ユニ8/0(ブラック)  ②ティップ=フラット・ティンセル(ゴールド)
③テール=バード・ウッド・ダック  ④バット=ピーコック・ハール
⑤ボディー=フロス(イエロー) ⑥リブ=フラット・ティンセル(ゴールド)
⑦ハックル=コックハックル(イエロー) ⑧ウイング=スペックルド・ファザント・クイル
⑨バーニッシュ=ブラック
bacoon’s favorite リードフライ★★★★☆   ドロッパー★★★★☆   一本勝負☆☆☆☆☆

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