  
             形状を見てもお分かりの様に原形はアントパラシュートである。元々はこの毛鉤のベンド部分にピーコックやポリダビングで蟻のお尻が巻かれていた。 
             どうしても重圧感があるテレストリアルパターンにおいて瀬を長く流せる軽い感じの毛鉤がほしくて思い切ってお尻を割愛してみた。 
             大概この様にある部分を割愛する方法は徒労に終わることが多いが、この毛鉤はフライリストー(ドライシェイク)による浮力の回復がよく、唯一とも言える成功例である。 
             思い起こすとこの毛鉤はクイルボディーパラシュートの廃盤復活に連動している。おそらく流しどころが似ていると言うか同じポイントなのかも知れない。 
             最初のボディーは赤のフロスで一時期カセットテープを引っ張って磁性体を吹っ飛ばしたものを使用し、現在はピーコックマイラティンセルに落ち着いた。 
             サイズは#16オンリーで、夏のクイルボディーパラシュートの様な毛鉤として重宝している。 
             実際、陸生昆虫のイメージで使用しているが魚にはどの様に見えているのかは知る由も無く、殆ど気にしていない。 |