糖尿病を患って食事療法を余儀なくされ、メタボ解消とともにヘンリーズフォークⅡ(USA-XL)が後継者のヘンリーズフォークⅢ(USA-L)にバトンタッチすると、当然のことながら夏のオービス・メッシュ(USA-XL)も同様に後継者を決めなければならない状況に追い込まれた。
「この先、夏はベストを諦めてバック類で行こぉかぁ?」・・とも考えてみたが、やはりベストの着用がデフォルトの位置にある私としては、バックオンリーで夏を過ごすのは何となく心細く感じていた。
そんな時に目に飛び込んで来たのがこのクールクリーク・メッシュである。
この時点で発売からかなりの年月が経過していたのか、それとも廃盤が近いのか・・・それなりに値崩れしたセール品であった。
加えて、何よりも決め手となったのはヘンリーズフォークⅢのコンセプトをしっかり受け継いでいた事である。
差異があるとすれば内ポケットぐらいで、この辺りは私に取って殆ど気にならない範疇と見受けて即刻購入に踏み切った。
結果的に夏以外のメインベストがヘンリーズフォークⅢとなった今、その収納性と機能的な部分を継承する形で夏を過ごせるメッシュベストとして非常に重宝している。
但し、若干難点もある。・・・と言うか、これは先代のオービス・メッシュが優れていた点になるのかもしれない。
やはり先代のオービス・メッシュと比較すれば若干蒸れを感じる事があり、メッシュベストとして最も重要となるところに不満が残る。
おそらく生地が粗目のメッシュである事に加え、背中を覆う様なバックポケットに原因があると察するが、これも先代のオービス・メッシュに辿り着くまで過去に何度か苦い思いをしたのと同様で、個々の感じ方で解決出来る範疇なのかもしれない。
とにかく通気性を最優先とするならば、肩周りがメッシュ以外の生地となっている物は論外で背メッシュである事も必須条件とするのがベストチョイス・・・あらためて先代のオービス・メッシュが廉価版ながらも優れ物であった事を再認識させられたと言える。
しかし、前述した様に『使うに耐えない』と言う物ではなく、必要十分条件はクリアしており悪評の域には至らない。
この延長線上で想像すると・・シーズンを通して使用するベストとしては非常に扱い易い優れ物ではなかろうか?
万一、使用中のヘンリーズフォークⅢが破損して使用出来なくなったとすれば、コイツをフルシーズンで採用する事も十二分に有り得ると考えている。 |