何気なく目に留まった通販のページ・・そこに列挙されるウィリアムジョセフさんのバック類・・・
「あっ!こんなんあるし!・・またカッチョええ名前やん!・・エキノックスやてぇ?」・・コンフルエンスを使用し始めて上機嫌になっていた事もあり物欲が沸騰する様に急上昇した途端、右手の人差し指が抑制不能となって動いてしまった。
[プチッ]・・やってしまった衝動買い・・いつもの悪い癖である。
斯くして手元に届いたこのスリングバックは少々イメージとは異なって苦笑せざるを得なかった。
写真ではもう少しコンパクトに見えたが、実際は予想以上に重層な作りで落選確実ながらもイチビリ半分で選挙戦に躍り出る立候補者のタスキに見えて来る。
「なんか中ぅ途ぉ半端やぁのぉ〜・・」
しかし、コンフルエンスで気に入ったTCS(ティペット・コントロール・システム)がフロントトップに設けられた事もあり、夏の爽快感を期待して持ち出してみた。
結果は・・・至って爽快ではなく、コンフルエンスを使用するのがこの上ないと感じてガッカリした記憶がある。
理由としては左肩専用の肩掛けバックであるが、歩きが要求される釣りでは予想以上に身の馴染みが悪く心地よさ以上に落ち着きの無い不快感が上回った事だった。
概ねこの様な結果に陥るのが瞬間沸点到達がもたらした衝動買いの代物で、即刻転売となるのがお決まりのコースであるが、ちょっとした閃きからコイツを見直す事になる・・・歩きが伴わなければ装(脱)着が比較的容易で身の馴染みだけを除外すれば使い勝手はコンフルエンスに勝るとも劣らない。
「管理釣り場で使ぉたら、バッチリとちゃぅ?」
確かに釣座が定まって暫し動かぬ場合などは、容易に脱着して足元に放置できるところが嬉しい・・この辺りはショルダーバック並みの手軽さがある。
結果的にこれが私が通う河川型管理釣り場の釣りにぴったりハマってしまい、ミッジング本気モードを除けば、イマージングやルースニングのキャリーシステムとして非常に扱い易いと感じている。
Equinox・・・聞き慣れないこの単語を辞書で調べると[昼夜平分点]とこれまた聞き慣れない言葉が飛び出して来たが、どうやら春分と秋分を表す意味らしい事が見て取れる。
「まぁ・・言うたら[お彼岸]っちゅぅとこかぃな?」
このネーミングに関係するか否かは知る由も無いが、秋分の彼岸辺りに屋根裏から引っぱりだされ、春分の彼岸辺りに屋根裏に仕舞い込まれる渓流オフシーズンの立役者となりつつある。
まぁ、これも既にモデルチェンジ(昔のクリールに戻った?)がなされたが、潰れるか古臭くなるまではコイツを酷使するつもりで居るものの、コンフルエンス程の[とびっきりのお気に入り]までには至っていない。
もし、夏の渓流での使用をお考えならコンフルエンスを強く勧めるし、スリングバックに拘るならばパタゴニアさんのアトムをお勧めしたい。 |