ヘンリーズフォークⅡを着用して渓流釣りをスタートさせた頃、夏を迎えるとナイロン製ウェイダーによる蒸れは想像を絶するもので、上半身のことなど焼け石に水の如くどうでもよい問題であった。
従って、極暑の日のイワナ釣り等はウェイダーの着用を回避してスパッツとシューズでジャブジャブやるのがこの上なく爽快だった。
これが夏の釣りを象徴する様なスタイルとなれば、ベストよりもウェストバックやポーチが好都合で、その辺りは短期間である為に適当に過ごしていたと記憶する。
従って、ウェイダーを着用して我慢できるところまでは上半身もヘンリーズフォークⅡのままで行き、我慢できなくなるとジャブジャブやるのがその頃のスタイルだった。
ところが浸透性ウェイダーを着用する様になると、それまで爽快と感じていたジャブジャブがこの上なく不快を伴い、ウェイダーの着用が渓流シーズン通してのスタイルとなる・・・こうなると夏の上半身の不快感がクローズアップされ、メッシュベストの必要性を認めざるを得なくなった。
「これやったら半額にしときますよ!・・XLしかないですけど・・」
サイズがUSA-XLと言うところが若干気になったが、店主の発した[半額]に瞬間魔が差した状況となって衝動買い・・・それがコイツである。
直後にサイズが大き過ぎてガボガボであることに気が付き反省したが、もともと夏の釣りは厳しさも伴ってバス釣りへと傾向し、夏の渓流は片手間に近くなったが為、特に買い直し等は考えず数年が経過した。
ところがこの間、着用する度にガボガボが気にならなくなり、皮肉な事に後悔したUSA-XLサイズがぴったりフィットの好都合となった。
つまりメタボへと進化したことでこの上ないベストとなってしまったのである。
その後メインベストがヘンリーズフォークⅡのUSA-XLで居てくれた間、夏のピンチヒッターとしてお役を分けるメッシュベストとなってくれた。
今はヘンリーズフォークⅡがⅢへとバトンを渡した事もあり、コイツも代替選手の役割をしっかりと指し示す様にクールクリークメッシュにバトンを渡している。 |