
モンベルさんを知ったのは私が未だ海の投げ釣りに勤しんでいた時代で、厳寒の波止でアブラメ狙いの防寒具として、当時出始めたシンサレートのジャケットとオーバーズボンを登山道具店で購入したのが最初である。
当時は今ほど有名ではなかったと記憶するが、店員さんがタラスブルマを押し退けて異様に勧める熱意に負けて半信半疑で購入した事は記憶の底に強く残っている。
ところが、コイツは店員さんのお勧め通り非常に優れもので密かに注目し続けるブランドとなって行った。
やがて段々とMont-bellと言う名が知れ渡り、フライフィッシングベストまで扱っておられる事を知って一目散に出向いてみた。
ひと目で気に入ってサイズを確認したがXLでも小さく使用に耐えない日本人サイズにガッカリした記憶がある。
それを機会に国内メーカーのフィッシングベストには目もくれなくなって久しいが、このモンベルさんだけはアウトドア用品を密かにチェックし続けていた。
そこに登場したのがこのタックルポーチで即刻お店に出向いてピンと来たSとLを購入・・・正直、この段階では様々な状況で使えると踏んでいた。
このタックルポーチは本体から装着紐が容易に取り外せて、様々な装着と組合せが実現できる様に考えられており、チェストバックにもなり得る可能性も感じて、この辺りが大いに気を惹いた。
しかし実際使用してみると、この『様々な装着と組合せが実現できる』と言う配慮が、どの様な時にも中途半端となり仇となって降りかかってきた。
端的に示すと非常に身に馴染みにくく体の動きに全くフィットせず論外の不快感を伴うのである。
更にポーチであるが故、コンパクト過ぎて足で稼ぐ渓流釣りではコイツだけで満足できるものではなかった。
こうなると即刻破棄か?転売か?・・・と言う状況に追い込まれても不思議ではないが、そうならなかったのはポーチ本体の使い勝手が非常に良かった為で、即刻付属の装着紐を排除して自分に合った肩紐や吊り下げ紐を拵えて試してみた。
やはりポーチ本体の使い勝手は非常によく、Tackle Pouch Sはバスフィッシング専用のショルダーポーチとなり、Tackle Pouch
Lはミッジングで首から提げるフロントポーチとしてなくてはならない存在となった。
特にこのポーチ本体はシンプルで居て型崩れしないところが大いに気に入っている。 |